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花神

■読みました
花神〈上〉
司馬 遼太郎 / 新潮社
ISBN : 4101152179
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花神 (中)
司馬 遼太郎 / 新潮社
ISBN : 4101152187
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花神 (下巻)
司馬 遼太郎 / 新潮社
ISBN : 4101152195
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”はながみ”ではなく”かしん”。
てか”はながみ”と読んでるヤツはちゃんと読んでない証拠だぞ。
最初自分も”はながみ”だと思ってたけどw
上中下イッキに読んだわけでなく7月くらいからちょこちょこ読み始めて
やっと先日読破しました。
内容は幕末、長州藩の軍事司令官「大村益次郎」の話。
この大村益次郎、とにかく変わった男で

医者出身、愛想笑いを一切しない、雑談はせず常に要件だけ
徹底した合理主義、人間や自分をいっこの「道具」としてみる
外人嫌いに関わらずシーボルトの娘と関係をもつ(史実かはわからぬが)
額が異常に広くあだ名が「火吹き達磨」(気になったヒトは”大村益次郎”で画像検索を)

などなど挙げればキリがない。
実力はあるのにその無愛想さから多くのひとに勘違いされ
彼は多くの敵をつくってしまう。
その不器用さが心惹かれる点のひとつでもある気がする。

幕末はまさにキャラクター主義でいろいろな人物が出てくる。
憂鬱症の桂小五郎、天才的軍事家の高杉晋作
後の日本初の首相伊藤博文、明治政府役人井上馨
陸軍の中心山県有朋、
文豪福沢諭吉、蘭学者緒方洪庵
英雄西郷隆盛、その盟友大久保利通
幕軍のカリスマ大鳥圭介、豪快な奇人天野八郎
徳川慶喜、勝海舟、松平容保、白虎隊
新撰組、甲陽鎮武隊、榎本武揚の船団
岡田以蔵、神代直人、中岡慎太郎
そして坂本竜馬。

時代は動乱になると英雄が多く現れる。
果たして日本の今後はどうなのだろうか。
by a-large | 2005-08-11 09:28


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